ロサ・パルティのショールームとしても使用している事務所に、新たに箪笥が届きました。
お友達から譲って頂いた、猫足の白い箪笥です。
白というかクリーム色がかっていて可愛らしいのですが、所々表面の木部が剥がれていて、変色している部分もあります。
これはリペアの必要があるようです。
天面にも、薄い傷が一面についている状態。
リペアのやり方を色々と調べてみましたが、やはりリペイントは必須になりそう。
バターミルクペイントという塗料が良いらしいので、ホームセンターに探しに行ってみたところ、ありました!
Old Villageというメーカーで、ボトルもドリンクみたいな可愛い形です。
色はホワイトだと多分白すぎるだろうと、イエローホワイトをセレクト。
あとは剥がれた部分をどう補修するかです。
私は人形を作るので、石塑粘土が使いやすいのですが、家具に使うには強度が足りなさそうな気がします。
厚みの合う薄い木のシートがあれば一番良いのですが、残念ながらなさそう。
でも木以外の素材だと、多分馴染みが悪いだろうな。
使ったことはないけどチャレンジしてみよう、と、チューブ状のパテを買ってみました。
薄い色は「タモ白」というカラーのみですが、上からペイントするので問題ないでしょう。
まずは剥がれた部分にパテを絞り出し、ヘラを使って埋めていきます。
硬化時間は書いてありませんが、研磨は24時間後以降に行うようにとのことなので、完全硬化は24時間でしょう。
一度に厚みを出すことが意外と難しいので、少し乾燥したらまた盛る、という感じで重ねてゆきます。
凸凹はヘラでならしてゆきます。
盛った部分を乾燥させる間に、天面や側面を塗っていきます。
少し刷毛目は出てしまうものの、伸びが良くて塗りやすいです。色合いもぴったり。
服についてしまうことに気づき、途中から100均のレインコートを着て作業しました。
ところが、一度塗りでほぼ無くなってしまったので、重ね塗り用に塗料を買い足しに行きました。
近くの世界堂で聞いてみるも、バターミルクペイントはありません、とのこと。
代わりにターナーのミルクペイントを購入することにしました。
普通のものの他に、屋外用のガーデン、室内かべ用などのシリーズがあり、色がちょうど良さそうだったので、室内かべ用のオーガニックコットンを購入。
帰って塗ってみると、見本の色に比べてだいぶ白い。
バターミルクペイントと比べても白いです。
下に見えているのが、バターミルクペイント。
まあこの色で全体に塗るしかないか。
翌日以降、パテが乾いてから、棒ヤスリと紙ヤスリでサンディング。
引き出しの表面はニスでコーティングされているので、本来はプライマーを塗るべきなのでしょうけれど、自家用なので省略しました。
壁用だから粘度が高めなのでしょうか。バターミルクペイントに比べて、伸びが悪いです。
あと、細かいところを塗ろうと買ってきた小さい筆の毛が抜けやすくて、いちいち取り除くのが面倒でした。
変色が著しかった脚部分。
こんなに白くなりました。
剥がれた引き出しは…
こんな感じに。
最後の仕上げをニス塗りにするか、ステインにしようか、と考えながら荒物屋さんに行くと、布での擦り込み仕上げ可能なウッドジェルステイン」というものを発見しました。
刷毛塗りしなくて済むのは楽かも、と思って購入。
良い感じに仕上がりました!
今回使用した道具たち。